
テラゾータイルの採用を検討される設計者の方なら、サイズ・色・価格の全体像を押さえておくことが選択肢のひとつです。
意匠性と耐久性を兼ね備えたテラゾーは、店舗や公共施設の内外装で選ばれる素材ですが、既製タイルはサイズや色柄、仕上げの幅が広く、仕様を絞り込みにくい面があります。加えて、原料には天然石が多く使われる一方、国内では年間100万トンを超える廃瓦が産業廃棄物として排出されており、その活用も課題となっています。
この記事の要約
- テラゾータイルの構造と、現場研ぎ出しとの違いや向いているケースがわかります
- 400角をはじめとするサイズ規格、色柄、価格を左右する要素を整理して解説します
- 用途・性能・環境配慮の観点から、設計意図に合った選定ポイントをご紹介します
実物の色柄や質感は、サンプル請求や製品資料でご確認いただけます。仕様のご相談やお見積りは、お問い合わせフォームより承ります。
本記事は、リサイクル建築資材メーカー/産業廃棄物中間処理業として廃瓦を活用した舗装材・壁材・床材の開発・施工に携わる、EcoKawara編集部(翔飛工業株式会社 Eco Kawara事業部)が執筆しました。素材への理解を深め、プロジェクトに適した一枚を選ぶ一助となれば幸いです。
テラゾータイルとは?既製品(プレキャスト平板)の基礎知識

テラゾータイルは、砕いた天然石やガラスなどの骨材をセメントや樹脂で固め、表面を研磨して仕上げた人造石のタイルです。工場であらかじめ成形される「プレキャスト(既製品)」の平板として流通しており、規格化された寸法や色柄から選んで採用できます。発祥は15世紀のイタリアとされ、大理石を敷き詰めるより効率的で意匠性が高い仕上げとして、駅舎や商業施設、公共建築で長く使われてきました。
近年はモダンな空間との相性のよさから、店舗やオフィス、住宅の内装でも改めて注目されています。設計者にとっては、意匠の再現性とメンテナンス性を両立しやすい素材として選択肢に入れやすい点が魅力といえます。
テラゾータイルの構造と素材
テラゾータイルの見た目や性能を左右するのは、骨材とバインダー(固める材料)の組み合わせです。使われる材料によって、仕上がりの印象や適した用途が変わってきます。
主な構成要素は次のとおりです。
| 構成要素 | 主な材料 | 仕上がりへの影響 |
| 骨材(種石) | 大理石・御影石・ガラス・再生骨材など | 色柄・質感・全体の印象を決める |
| バインダー | セメント系/樹脂系 | 強度・吸水性・施工性に関わる |
| 表面仕上げ | 本磨き・水磨き・グリップ加工 | 光沢感や防滑性を左右する |
セメント系は無垢構造で小口加工がしやすく、床や歩道など幅広い用途で使われます。樹脂系は発色や薄型化に向くとされ、内装の意匠用途で選ばれるケースが多い傾向です。骨材に何を選ぶかで表情が大きく変わるため、サンプルで実物を確認しながら検討すると仕様を絞り込みやすくなります。
現場研ぎ出し(現場テラゾー)との違いと、既製タイルが向くケース
テラゾーには、工場で成形する「既製タイル」のほかに、現場でモルタルを塗って研ぎ出す「現場テラゾー(左官工法)」があります。どちらにも向き不向きがあり、プロジェクトの条件によって適した方式が分かれます。
既製タイルが向くのは、工期を短縮したい場合や、複数現場で仕上がりの均一性を保ちたい場合です。工場生産のため品質のばらつきが起きにくく、施工の段取りも組みやすくなります。一方で、既製品はサイズが規格に左右され、目地(ジョイント)が出る点や、曲面への対応が難しい点は押さえておきたいところです。シームレスな一体感や少量のカスタム仕上げを求める場合は、現場テラゾーが適するケースもあります。
工法ごとの詳しい比較は、別記事「現場テラゾーとプレキャストの違い」でも解説しています。
設計者がテラゾータイルを選ぶメリット

設計の観点から見ると、既製テラゾータイルには実務上のメリットがいくつかあります。主な利点を整理すると次のとおりです。
- 意匠の再現性が高い:工場生産のため、指定した色柄を安定して採用しやすい
- 工期を読みやすい:現場での養生・研磨が不要な分、施工計画を立てやすい
- メンテナンス性に配慮しやすい:表面が硬く、汚れが染み込みにくい仕上げを選べる
- 用途の幅が広い:床・カウンターなど、仕様に応じて複数の部位で使える
こうした特性から、テラゾータイルは意匠性と実用性のバランスを取りたい場面で採用されています。次の章では、実際に仕様を決めるうえで欠かせないサイズ・規格について詳しく見ていきます。
テラゾータイルのサイズ・規格|400角・平板の展開
テラゾータイルの仕様を検討するうえで、最初に押さえておきたいのがサイズと規格です。既製品は流通している寸法がある程度決まっているため、採用したい部位や割り付けに合わせて選ぶことになります。ここでは代表的なサイズ展開や、厚みと下地の関係、特注対応の考え方を順に見ていきます。
定番サイズと寸法展開(300角・400角・大判平板など)

既製テラゾータイルでは、300角・400角といった正方形の規格寸法が広く流通しています。近年は600角クラスの大判や、長方形の平板を扱うメーカーも増えており、空間の広さや意匠に応じて選べる幅が広がってきました。
代表的な寸法の目安は次のとおりです。
| サイズ区分 | 寸法の例(mm) | 主な採用イメージ |
| 300角 | 300×300×30 | 住宅・小規模空間の床 |
| 400角 | 400×400×32 | 店舗・施設の床、エントランス |
| 大判(600角ほか) | 597×597×10.5 など | 商業空間の床、目地を抑えたい意匠 |
同じ400角でも、メーカーや製法によって厚みや㎡あたりの必要枚数が変わります。割り付け図を作成する段階で、目地幅を含めた実寸を確認しておくと、施工後のイメージとのずれを抑えやすくなります。なお、大判は目地が少なく広がりを感じさせる一方、重量が増して施工の負担が大きくなる点にも留意が必要です。
厚みと下地・想定荷重の関係
テラゾータイルは、採用する部位によって適した厚みが変わります。軽歩行の床と、車両が乗る場所や重歩行の床とでは、求められる強度が異なるためです。
一般的な考え方として、次のような対応関係があります。
- 内装の軽歩行床:薄型のタイルでも対応しやすい
- 店舗・施設の一般的な床:30mm前後の厚みが選ばれることが多い
- 重歩行床・歩道など:高圧プレスで締め固めた高強度タイプが用いられるケースがある
厚みだけでなく、下地の平滑さや強度、接着方法も仕上がりを左右します。想定される荷重や歩行量を早い段階で整理しておくと、適した仕様を絞り込みやすくなります。重量物の通行が想定される場所では、製品の強度データや推奨される下地条件をメーカーに確認しながら進めると安心です。
オーダーサイズ・特注対応という選択肢
既製タイルは規格品のため、基本的には決まった寸法から選ぶ形になります。ただし、割り付けや意匠の都合で規格外の寸法が必要になる場合は、製法によって対応の可否が分かれます。
工場成形の規格タイルはオーダー対応が難しいこともありますが、テラゾーブロックのように、サイズや数量を確認したうえで製造するオーダーメイド品を用意しているメーカーもあります。特注では、寸法だけでなく骨材の配合や色柄を調整できる場合もあり、空間に合わせた仕上げを実現しやすくなります。規格品と特注品では色柄の出方が異なることもあるため、事前にサンプルで確認しておくとイメージのすり合わせがスムーズです。
EcoKawaraでは、用途や納まりに応じた仕様のご相談を承っています。廃瓦を活用した再生骨材による色柄のご提案も可能ですので、規格品で希望に合うものが見つかりにくい場合もお問い合わせください。
テラゾータイルの色・デザインバリエーションの選び方
テラゾータイルの魅力は、骨材とベース色の組み合わせによって多彩な表情を生み出せる点にあります。同じテラゾーでも、種石の種類や仕上げ方によって印象が大きく変わるため、空間のコンセプトに合わせて選ぶことが仕上がりの満足度につながります。ここでは、色柄を決める要素を分解しながら、選び方のポイントを見ていきます。
種石(骨材)の種類による色柄の違い

テラゾータイルの見た目を最も大きく左右するのが、骨材として使う種石です。散りばめる石の色・大きさ・密度によって、落ち着いた印象にも華やかな印象にもなります。
主な種石と、生まれる印象の傾向をまとめると次のとおりです。
| 種石の種類 | 色味の傾向 | 生まれる印象 |
| 大理石系 | 白・グレー・ベージュ | 上品で落ち着いた表情 |
| 御影石系 | 黒・濃グレー | 引き締まったモダンな印象 |
| ガラス系 | 多色・鮮やか | アクセントのある個性的な表情 |
| 再生骨材(廃瓦など) | 赤茶・グレー系 | 素材感のある温かみ |
石の粒が大きいほど模様がはっきりと出て、細かいほど均質で穏やかな見え方になります。サンプルを並べて比較すると、写真だけでは伝わりにくい粒感や奥行きを確認しやすくなります。
同じ廃瓦の骨材でも、粒の大きさや配合を少し変えるだけで、仕上がりの印象は大きく変わります。特にサンプルと実際の施工面では、光の当たり方や面積で色の見え方が違ってくるため、大きな面で使う場合はできるだけ広めのサンプルで確認いただくようご提案しています。瓦特有の赤茶やグレーは、和の空間にも意外と現代的な空間にもなじみやすいのが、扱っていて感じるところです。
ベース色・目地・仕上げによる印象の変化
同じ種石を使っても、それを固めるベース(下地の色)や表面の仕上げ方で印象は変わります。骨材が主役に見えるか、全体のトーンでまとまって見えるかは、この組み合わせ次第です。
押さえておきたい要素を整理します。
- ベース色:明るい色は骨材を引き立て、濃い色は骨材とのコントラストを強める
- 表面仕上げ:本磨きは光沢と高級感、水磨き(マット)は落ち着いた質感を生む
- 防滑への配慮:屋外や水回りではグリップ加工など、滑りにくい仕上げを選ぶ
仕上げは意匠だけでなく、使う場所の安全性にも関わります。たとえばエントランスやスロープでは、見た目の美しさと防滑性のバランスを取りながら仕上げを選ぶと、採用後の使い勝手に配慮しやすくなります。
廃瓦骨材を活かしたサステナブルな色柄という選択肢
近年は、意匠性だけでなく環境への配慮を仕様選定の基準に加えるプロジェクトが増えています。テラゾーの骨材に再生材を用いる選択肢は、その一つとして注目されています。
EcoKawaraでは、廃瓦を砕いた再生骨材をテラゾーの種石として活用しています。瓦ならではの赤茶やグレーの色味は、天然石とは異なる素材感のある表情を生み、和・洋を問わず空間になじみやすい点が特徴です。国内では年間100万tを超える廃瓦が産業廃棄物として排出されており、これを建材に活かすことで、意匠と環境配慮を両立した仕様を検討しやすくなります。設計コンセプトにサステナビリティを組み込みたい場合は、色柄のご提案とあわせてご相談いただけます。
テラゾータイルの価格・費用の考え方

テラゾータイルの価格は、サイズや色柄、数量、仕上げなど複数の要素で変わります。「㎡いくら」と一律に示しにくい素材のため、まずは価格がどのような要因で動くのかを理解しておくと、見積りの内容を読み解きやすくなります。ここでは費用の考え方を整理します。具体的な㎡単価の相場や見積りの取り方については、別記事でより詳しく解説しています。
価格を左右する要素(サイズ・色柄・数量・仕上げ)
テラゾータイルの費用は、製品そのものの価格だけでなく、仕様や施工条件によっても変動します。見積りを比較する際は、次のような要素が価格に影響することを念頭に置くと判断しやすくなります。
| 要素 | 価格への影響の傾向 |
| サイズ | 大判ほど1枚あたりの単価・重量が上がりやすい |
| 色柄・骨材 | 希少な種石や複雑な配合はコストが高くなる傾向 |
| 数量 | 数量がまとまると単価を抑えやすい場合がある |
| 仕上げ | 本磨きや特殊加工は工程が増える分、費用に反映されやすい |
| 施工条件 | 下地の状態や割り付けの複雑さが施工費に関わる |
同じテラゾータイルでも、既製の規格品か特注品かによって価格帯は変わります。特注は自由度が高い一方でコストは上がりやすいため、意匠上の優先順位と予算のバランスを見ながら仕様を決めていくとよいでしょう。
既製タイルと現場施工のコスト構造の違い
テラゾーは、既製タイルを張る方法と、現場で研ぎ出す左官工法とで、費用の構造そのものが異なります。どちらが適するかは、面積や工期、仕上がりへの要望によって変わってきます。
大まかな傾向を整理すると次のとおりです。
- 既製タイル:製品費が中心。工場生産のため品質が安定し、施工期間を読みやすい
- 現場テラゾー:材料費に加えて左官の手間が大きい。曲面やシームレスな仕上げに対応しやすい
大面積を短工期で仕上げたい場合は既製タイルが向くことが多く、意匠に強いこだわりがある場合は現場施工が選ばれるケースもあります。初期費用だけでなく、工期や将来のメンテナンス性まで含めて比較すると、プロジェクト全体で見たコストを判断しやすくなります。
見積り時に設計者が確認したいポイント
見積りを取る段階では、金額だけでなく、その内訳や前提条件を確認しておくと後の判断がスムーズです。確認しておきたい主なポイントを挙げます。
- 製品費・施工費・付帯工事(下地処理や運搬など)の内訳が分かれているか
- 見積りに含まれる仕上げや副資材の範囲はどこまでか
- 数量変更やサイズ変更があった場合の価格の考え方
- 納期と、施工にかかるおおよその期間
これらを整理しておくと、複数社の見積りを同じ基準で比較しやすくなります。EcoKawaraでは、製造から施工まで自社で一貫して対応しており、仕様や設置条件をお伺いしたうえでお見積りをご案内しています。費用の目安を早めに把握したい場合は、現地調査やお見積りのご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
設計者のためのテラゾータイル選定チェックポイント

ここまでサイズ・色柄・価格の考え方を見てきました。実際に仕様を決める段階では、これらを「用途」「性能」「環境配慮」の3つの視点で整理すると、プロジェクトに合った一枚を絞り込みやすくなります。それぞれの観点で確認したいポイントを順に見ていきます。
用途・空間から選ぶ(エントランス・床・カウンター)
まず起点になるのは、どこにどう使うかという用途です。同じテラゾータイルでも、採用する部位によって求められる寸法や厚み、仕上げが変わります。
代表的な部位ごとの考え方を整理します。
| 採用部位 | 重視したい点 | 選び方の目安 |
| エントランス床 | 意匠性・防滑性・耐久性 | 大判で広がりを出しつつ、滑りにくい仕上げを検討 |
| 一般的な床 | 歩行量への耐性・清掃性 | 想定荷重に合う厚み・強度を確認 |
| カウンター天板 | 意匠性・耐汚染性 | 骨材の見え方と表面仕上げを重視 |
用途を明確にしておくと、サイズや仕上げの選択で迷いにくくなります。人の出入りが多い場所か、水がかかる場所か、意匠を最優先する場所かによって、優先順位は変わってきます。
性能から選ぶ(防滑性・耐久性・メンテナンス性)
見た目が決まったら、使い続けるうえでの性能面を確認します。特に人が歩く床では、安全性と維持のしやすさが採用後の満足度を左右します。
チェックしたい主な性能は次のとおりです。
- 防滑性:屋外・水回り・スロープでは、滑りにくい表面仕上げを選ぶ
- 耐久性:重歩行や車両通行が想定される場所では、強度データを確認する
- メンテナンス性:日常清掃で対応しやすい仕上げか、汚れが染み込みにくいかを見る
- 凍害への配慮:寒冷地の屋外では、吸水率や凍害への耐性を確認する
性能は使う環境とセットで考えることが大切です。屋内の意匠用途で問題なく使える仕様でも、屋外の厳しい条件ではそのまま適用できないことがあります。設置環境を具体的に伝えたうえで、適切な仕様をメーカーと相談すると判断のずれを抑えられます。
舗装や床材は、面全体が一様に傷むというより、水がたまりやすい場所や、人が集中して通る動線から先に変化が出やすい傾向があります。屋外で使う場合は、素材選びと同じくらい水勾配や下地の状態が仕上がりの持ちを左右します。設置場所の使われ方をお伺いしたうえで、仕上げや納まりをご提案するようにしています。
環境性能・サステナビリティから選ぶ
近年は、意匠や性能に加えて、素材の環境性能を選定基準に組み込むプロジェクトが増えています。公共工事や大規模開発では、SDGsやCO2削減への配慮が求められる場面も少なくありません。
テラゾーは、骨材に再生材を使うことで環境価値を高めやすい素材です。EcoKawaraのテラゾーは、瓦リサイクル率60%以上の再生骨材を活用しており、廃棄物の削減と天然石資源の使用抑制につながります。加えて、素材の特性を活かした製品はヒートアイランド対策への寄与も期待されます。産業廃棄物中間処理業として廃瓦の受け入れから製造・施工までを一貫して手がけているため、素材のトレーサビリティを含めてご説明できる点も、環境配慮を重視するプロジェクトで検討しやすい要素といえます。
環境性能を仕様に反映したい場合は、次の観点を確認しておくと選定がスムーズです。
- 再生材の使用率や、原料のトレーサビリティが示せるか
- ヒートアイランド対策やCO2削減にどう寄与するか
- 環境認定や実績が説明できるか
テラゾータイルの製造・施工を一貫対応できるEcoKawaraの体制

テラゾータイルを採用するうえでは、製品の品質だけでなく、誰がどう作り、どう施工するかという供給体制も判断材料になります。ここでは、その体制の特徴をご紹介します。
自社製造・自社施工による品質管理と仕様相談
EcoKawaraでは、テラゾーをはじめとする建材の製造と施工を自社で一貫して行っています。製造と施工が分かれていると、仕様の意図が現場まで伝わりにくかったり、責任の所在が曖昧になったりすることがあります。両方を同じ体制で担うことで、仕様の相談から施工後の対応まで、窓口を一本化しやすくなります。
一貫体制には、次のような利点があります。
- 仕様相談がしやすい:設計意図を製造側に直接伝えながら仕様を詰められる
- 色柄の調整に対応しやすい:骨材の配合や色味の要望を製造工程に反映しやすい
- 施工後の相談窓口が明確:メンテナンスや補修の相談先が分かりやすい
設計段階での仕様の擦り合わせから、施工、その後のフォローまでを見据えて相談できる点は、プロジェクトを進めるうえで安心につながる要素といえます。
産業廃棄物中間処理業として廃瓦を再生骨材化する一貫体制
EcoKawaraのもう一つの特徴は、産業廃棄物中間処理業として、廃瓦の受け入れから再生骨材化、建材の製造までを一つの流れで手がけている点です。
国内では年間100万tを超える廃瓦が産業廃棄物として排出されており、その処分は瓦業者や解体業者、自治体にとって課題となっています。EcoKawaraでは、こうした廃瓦を受け入れて砕き、テラゾーの骨材として再生しています。原料の入り口から製品の出口までを自社で把握しているため、素材がどこから来てどう作られたかを示しやすく、環境配慮を重視するプロジェクトでの説明材料にもなります。
瓦といっても産地や種類によって硬さや色味が異なるため、受け入れの段階で状態を確認し、用途に合わせて選別しています。地域で発生した瓦を、その地域のまちづくりに活かせたときは、素材を扱う立場としてやりがいを感じる部分です。被災した瓦を資源として再生するご相談をいただくこともあり、一つひとつ状態を見ながら活用の方法を検討しています。
一貫体制がもたらす主な価値を整理します。
| 観点 | 一貫体制による特徴 |
| 環境価値 | 廃瓦の再資源化により、廃棄物削減と資源循環に寄与 |
| トレーサビリティ | 原料の受け入れから製造までを自社で把握 |
| 提案力 | 素材ストーリーを含めた仕様提案がしやすい |
廃瓦という地域で発生する資源を建材へと循環させる取り組みは、意匠性のある製品づくりと環境配慮を同じ流れの中で実現しようとするものです。テラゾータイルの意匠を検討する段階から、こうした素材背景もあわせてご相談いただけます。
テラゾータイルに関するよくある質問(FAQ)
テラゾータイルの採用を検討される際に、設計者やご担当者からよくいただく質問をまとめました。仕様を絞り込む際の参考にしてください。
テラゾータイルと天然大理石の違いは何ですか?
テラゾータイルは、砕いた天然石などの骨材をセメントや樹脂で固めた人造石で、天然大理石とは製法と柄の出方が異なります。均一な基材に様々なサイズの骨材を散りばめ、硬化・研磨を経て製造されるため、表面に独特の模様が現れる点が特徴です。天然石特有の希少な模様は再現しにくい一方、骨材の配合で色柄を設計しやすい傾向があります。
テラゾータイルの規格サイズにはどのようなものがありますか?
テラゾータイルは300角・400角などの規格寸法が流通しており、既製品は一定のサイズ展開から選ぶ形が一般的です。砕いた天然石と配合セメントを型枠に流し込んで圧縮・成形した規格品で、300×300×30mmや400×400×32mmといった寸法が代表的です。大判やオーダー寸法が必要な場合は、対応の可否が製法によって変わります。
テラゾータイルは屋外や重歩行の床にも使えますか?
テラゾータイルは、仕様によって屋外や重歩行の床に採用されるケースがあります。高圧プレスによる締め固めなどで高強度・高耐久性を高めた製品は、重歩行床や歩道での使用も想定されています。ただし屋外では凍害や防滑性への配慮が求められ、地域や用途によって適する仕様が変わります。
テラゾータイルの日常的なメンテナンスや部分補修はどうすればよいですか?
テラゾータイルは、日常的には水洗いや中性洗剤での清掃で美観を保てるケースが多い素材です。表面が硬く汚れが染み込みにくいため手入れの負担は比較的小さい一方、目地の点検や汚れの蓄積への対応は定期的に行うことが望まれます。部分的な破損は、該当するタイルの交換で対応するのが一般的です。
廃瓦を使った再生テラゾータイルは、環境面でどのような効果が期待できますか?
廃瓦を再生骨材として活用したテラゾータイルは、廃棄物の削減と天然石資源の使用抑制につながる選択肢です。国内では年間100万tを超える廃瓦が産業廃棄物として排出されており、これを建材に再活用することで、CO2削減やヒートアイランド対策への寄与が期待されます。EcoKawaraは瓦リサイクル率60%以上の再生骨材を用い、産業廃棄物中間処理業として一貫した循環体制で製造しておりますので、環境配慮型の建材をお探しの際にご検討いただけます。
まとめ|設計意図に合ったテラゾータイルを選ぶために
テラゾータイルは、骨材とベース色の組み合わせによって多彩な表情を生み出せる人造石です。既製品は規格化されたサイズや色柄から選べるため、意匠の再現性を保ちながら、工期やメンテナンス性にも配慮しやすい素材といえます。
仕様を絞り込む際は、次の4つの視点で整理すると判断しやすくなります。
- サイズ:300角・400角・大判など、採用部位と割り付けに合わせて選ぶ
- 色柄:種石・ベース色・仕上げの組み合わせで空間のコンセプトに合わせる
- 価格:サイズ・数量・仕上げが費用を左右する。既製品と現場施工で構造が異なる
- 性能・環境:用途に応じた防滑性・耐久性に加え、再生材の活用など環境配慮も検討する
これらを設置環境とセットで考えることで、プロジェクトに適した一枚を選びやすくなります。近年は意匠性や性能だけでなく、素材の環境価値を重視するプロジェクトも増えています。廃瓦を活用した再生骨材によるテラゾーは、意匠と環境配慮を両立したい場合の選択肢の一つとして検討いただけます。
テラゾータイルの導入をご検討の設計者・ご担当者さまへ
EcoKawara(翔飛工業株式会社)では、廃瓦を再生骨材として活用したテラゾーの製造から施工までを自社で一貫して手がけています。設計意図や設置条件に応じた仕様のご相談から、実物の質感確認、お見積りまで対応しております。
ご検討の段階に合わせて、次のご案内を用意しています。
| ご要望 | 対応内容 |
| 実物の色柄・質感を確認したい | サンプルのご請求を承ります |
| 製品の詳細を知りたい | 製品資料・カラーバリエーション資料をお送りします |
| 費用や工期の目安を知りたい | 現地調査・お見積りのご相談に応じます |
| 仕様や納まりを相談したい | お問い合わせフォームより承ります |
設計コンセプトに環境配慮を組み込みたい場合や、規格品で希望に合うものが見つかりにくい場合も、お気軽にご相談ください。廃瓦という地域の資源を活かした建材づくりを通じて、意匠性と環境性能を両立するご提案をいたします。
お問い合わせ・資料請求・サンプル請求は、[お問い合わせフォーム]よりお受けしています。
