2017年6月、小池都知事が豊洲市場問題の会見時に発言し、その年の流行語大賞にもノミネートされた『アウフヘーベン』という言葉。その意味は、「対立する考え方や物事を土台にしてより高い次元の答えを導き出す」「対立する議論を深めることで物事を好転させる」「多角的な視野を持って解決策を講じる」という行為を指します。つまり「対立する二者を超越した結論を導く」という意味合いになります。
Eco Kawara テラゾーは日本文化を『アウフヘーベン』して、SDGsに有効的なエシカル建材へとリサイクルしました。それでは日本文化的な瓦や陶磁器、煉瓦、石畳、石灯篭などが抱える対立する課題とは何か。
それは、
「環境に優しい自然素材を活かした文化的景観を維持した街づくり」
「震災に強い人工的なコンクリートや鉄を活かした安定的な街づくり」
この対立する課題を解決に導いたのが、地球環境に配慮し持続可能な開発目標(SDGs)を目指したEco Kawara テラゾーです。
Eco Kawara テラゾーが導き出した答え
① Eco Kawara テラゾーは、震災や台風などで廃材となった地元の瓦や陶磁器などを道路や外構に利用できる瓦舗装材やリサイクル舗装材として再利用。リサイクル率60%以上のリデュース舗装材となります。リサイクル率とはごみ排出量のうち、どれだけ資源化したかを示す数値のことで、環境省が取りまとめた2018年度のごみのリサイクル率は19.9%。欧米諸国と比較するとかなり低い数値です(1位はドイツの67.3%、次いでスロベニアの58.9%)。
東京都 新宿区 西早稲田 もちだ酒店内装工事
2020年7月で閉店となった地元銭湯の瓦と、2016年4月に地震で被災した熊本城の瓦をミックスして床材としてリデュース
茨城県 つくばみらい市 通学路舗装工事
台風で廃材となった地元の瓦を、既存タイルの上から塗装して、滑りにくい安全な通学路舗装にリユース
② Eco Kawara テラゾーは、2016年の地震で被災した熊本城瓦や、2019年の東日本台風及び房総半島(千葉県)台風で廃棄された瓦をEco Kawara商品としてリサイクルした実績があります。
熊本城 天守閣 復旧整備工事
地震で被災した熊本城天守閣の瓦を全国の舗装材としてリサイクル
宮城県南三陸町 上の山緑地等整備工事
東日本大震災の被害にあった瓦を地域の舗装材としてリサイクル
③ 国交省のCASBEE HI(キャスビー ヒートアイランド)に認められた日本ヒートアイランド対策協議会に認定された商品で、CO2削減効果やヒートアイランド防止効果があります。
表面温度低減性舗装 – EcoKawara コート
http://www.jhic.jp/products/%E8%A1%A8%E9%9D%A2%E6%B8%A9%E5%BA%A6%E4%BD%8E%E6%B8%9B%E6%80%A7%E8%88%97%E8%A3%85-3/
「歴史的建造物の瓦や大事なお家の瓦を破棄するのではなく、新たな姿に生まれ変わらせ人々の心に残る商品にしたい」「当社技術を活かしたふるさと資源という理念のもと、震災復興や地方創生や地域活性化に貢献したい」という想いを胸に。
Eco Kawara テラゾーは、各地域で廃棄される瓦などを、その地域のために活用して文化的景観の維持、継続的な街づくりを実現させていきます。