NEWS

2024年08月09日
Eco Kawara NEWS

今回はEco Kawara製品のひとつ、舗装の種類についてご説明いたします。そもそも舗装はどのようなものがあるのか。一般的に舗装と呼ばれるものはアスファルトやコンクリートが主流で、それ以外の舗装に関しては名前やその機能は知られていないのが現状です。舗装の種類は数多く全てを網羅することは難しいですが、ここでは大きくジャンルを分けて主要な舗装についてご説明いたします。
マイナーな舗装材料は、大型車や車が頻繁には通らない公園の園路やホテルや商業施設の歩道に使われています。また舗装路の中では、コンクリート舗装を加工して木目の材料に見せる舗装などもあります。舗装にはどんな種類があるのか、どんな用途で使用されているのか、ある程度舗装が理解できるよう、この記事で構造例を付けて説明していきます。

ページの最後に弊社が取り扱うEco Kawara舗装の商品詳細リンクを貼っておきます。ご興味のある方は問い合わせフォームからご相談・お問い合わせください。

■舗装の定義・必要性について
舗装とは、道路の耐久力を増すために、その表面を石・煉瓦・コンクリート・アスファルト・砂利などで敷き固めることです。道路の断面は、多くは表面から地下の順に、表層・基層・路盤(上層路盤と下層路盤)・路床(ろしょう)と呼ばれる各層からなり、このうち表層・基層・路盤を併せた部分が舗装と定義されています。
舗装の役割・機能は、路面が雨天時に軟弱になり泥濘化(ぬかるみか)することや、晴天時に車両が通行することで砂塵が巻き上げられ、周囲環境が汚染されるのを防止する役割や、路面を平坦にし、また適切な摩擦抵抗を持たせることによって、人が歩く際に、また車両で走行する時の快適性や安全性を向上させ、道路の耐久性を高める効果があります。
また舗装は設計に際して、交通荷重と自然環境の作用に対する耐久性確保に配慮する必要があります。舗装の基礎部分である路床は、その上層の加重および交通荷重に耐えられなければなりません。舗装全体は、表層からの交通荷重を分散させられるように適切な構造で設計し、その場所ごとの状況・条件・沿道環境・経済性などを考慮しながら舗装の構造を決定する必要があります。

■舗装の種類を使用材料・機能・使用箇所によって分類
舗装の分類法は、(1) 舗装表面に使用する材料による分類法、(2) 舗装の機能に着目した分類法、(3) 使用箇所に着目した分類法があります。このなかで、多く使用されている分類法は、舗装表面に使用されている材料の使用による分類法です。代表的なものとしては、アスファルト舗装とコンクリート舗装の二つに分かれます。舗装が有すべき主な機能としては、滑り止め効果が高い、透水性に優れている、頑丈であること、適切な色合いであるなどが挙げられ、これら機能を持って、透水性舗装・排水性舗装・遮熱性舗装・保水性舗装へと分類することもあります。あるいは適用場所によっても分類され、道路舗装、空港舗装、トンネル舗装などのように分類することもあります。

■歩道に施工する舗装 アスファルト系混合物舗装の場合

アスファルト系混合物舗装を歩道として施工する場合一般的な車道路としても使用されており、歩道部も同様に使用されています。表層材の『加熱アスファルト混合物』は、厚さ3~4㎝程度設けます。歩道に使用する際の路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さを10㎝程度設けます。表層を施工する前には、プライムコートを散布します。プライムコート(アスファルト乳剤)を使用することで、路盤の防水性を高め安定させることにより、表層材とのなじみが良くなります。これら歩道部における路盤の厚さ10㎝は、他の舗装工法においても同様な設計です。下記に、歩道におけるアスファルト混合物舗装の構造例を添付します。

■歩道に施工する舗装 透水性アスファルト系混合物舗装の場合

透水性アスファルト系混合物舗装を歩道として施工する場合透水性舗装は、街路樹の保護育成、雨水を地中に還元、雨水流出量の低減が可能等の利点から、都市部の歩道に使われることが多いです。表層の開粒度アスファルト混合物やポーラスアスファルトは、厚さ3~5㎝程度設けます。歩道に使用する際の路盤は、粒状材料厚さ10㎝程度を設けます。また、路床土が路盤に侵入するのを防止するために、粘土分やシルト分の少ない砂等のフィルター層は、厚さ5~10㎝程度を設けることが多いです。

■歩道に施工する舗装 コンクリート系舗装の場合

一般的な舗装として、歩道部でも良く使用されています。駐車場など一般車両が通行する場合は、表層のコンクリート版の厚さを7㎝程度設けます。歩道に使用する際の路盤は、粒上材料厚さ10㎝程度を設けます。表層を施工する前に、路盤面には、プライムコート(アスファルト乳剤)を散布するか、路盤紙を敷きます。コンクリートは収縮が大きい為、路盤紙などを使用することで、路盤摩擦を少なくし、収縮の際の力を小さくし、ひび割れを防ぐのが目的です。また伸縮目地は、幅員が1m未満の場合は3m間隔、幅員が1m以上の場合は5m間隔を標準に、打ち込み目地かカッター目地を設けます。

■歩道に施工する舗装 樹脂系混合物舗装の場合

樹脂系混合物舗装は、車が乗り入れする箇所への施工は少なく、主に歩道に使用される事が一般的です。樹脂系混合物(樹脂モルタルなど)を用いた表層は、厚さ6~10㎜で施工します。路床の上に基層となる部分アスファルト舗装やコンクリート舗装の厚さは7㎝程度を設け、歩道として使用される路盤は10㎝程度設けます。樹脂系結合材料と顔料などにより着色した混合物を使用するため、景観に配慮した着色舗装として使用されることが多いです。また、橋梁部においては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などを使用した混合物を鋼床版上に直接施工する場合もあります。

■歩道に施工する舗装 ブロック系舗装の場合

コンクリート平板舗装を歩道として施工する場合。表層のコンクリート平板の厚さは、6㎝程度のものが一般的に多いです。コンクリート平板舗装は、路盤の上に敷砂層(空練モルタル)厚さ3㎝程度を設け、その上にコンクリート平板を施工します。歩道に使用される路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。コンクリート平板舗装は、耐油性、明色性、簡易な舗装構造および補修の容易性など、メリットが多くあります。製品も数多くあり、着色コンクリート平板、洗出しコンクリート平板、擬石コンクリート平板等あります。下記に、歩道におけるコンクリート平板舗装の構成例を添付します。

■歩道に施工する舗装 インターロッキングブロック舗装の場合

路盤の上に敷砂層を設け、歩道の場合はその上にインターロッキングブロックを表層として厚さ6㎝程度のものを使用します。歩道に使用される路盤は粒上材料厚さ10㎝程度を設けます。インターロッキングブロック舗装は、多種多様な形状に加え、寸法、色調が数多くあり、組み合わせで多くのパターンを作れる材料です。ブロックの目地部には、ブロック相互のかみ合わせを良好にするために目地砂を敷き詰めます。またブロックの組み合わせで、空間に適した舗装面を作るため、景観や周辺環境に合わせた舗装として多く利用されています。敷砂層は、路盤および舗装面の凹凸の整生と、ブロックを安定させるために用い、砂はシルト、粘土分の少ない粗砂または砕砂を用います。ロービジョン者誘導用、植生用の特殊機能ブロックなどもあります。

■歩道に施工する舗装 2層構造系舗装の場合

基層にコンクリート版やアスファルト混合物層を設け、その上にタイルや天然石等をモルタル(セメントモルタルや空練りモルタル)で貼り付け施工します。 表層は、モルタルとタイル等を含めた厚さを3~5㎝程度設けます。基層にコンクリート版舗装やアスファルト系混合物舗装を使用しますが、コンクリート版やアスファルト混合物の厚さは7㎝程度設けます。歩道に使用される路盤は、粒上材料厚さ10㎝程度を設けます。コンクリート版を使用する場合は、舗装のたわみや温度のによる膨張収縮の動きが直接タイルなどに伝わることから、目地の位置を合わせ、弾力性のシール材を注入する必要があります。

■歩道に施工する舗装 土系舗装の場合

土系舗装は、自然土を主原料とする天然材料による層で構成された舗装です。
製品により施工する厚さは異なります。歩道に使用される路盤は、粒上材料厚さ10㎝程度を設けます。土本来の風合いにより自然観を有するとともに、適度な弾力性、衝撃吸収性を備えているため、小児、高齢者なども歩き易く、人が通る園路や公園に多く使用されています。透水性、保水性も有していることから、周辺の樹木へ水分も供給でき、夏季の路面温度の上昇が抑制できます。近年では、環境問題でもある、都市部のヒートアイランド現象の対策としても注目をされている一つです。

■歩道に施工する舗装 ウッドチップ舗装の場合

ウッドチップやウッドファイバー(ウッドチップを幅1~3㎝程度に破砕したもの)樹脂などを用いた混合物を表層に5㎝程度固めた舗装です。歩道に使用される路盤は、粒上材料厚さ10㎝程度を設けます。バインダ(固化剤のようなもの)は、ウレタン、エポキシ等の樹脂やアスファルト乳剤などが使用され、木材チップには、間伐材、剪定枝、被害木、廃木材を利用したものなど環境に配慮されることが多いです。

■歩道に施工する舗装 木塊舗装の場合

木塊舗装を歩道に施工する場合木質系舗装のジャンルの中の木塊舗装は、防食処理した木塊(タイル状にカットしたもの)を基層(アスファルト混合物など)の上にセメントモルタルで固定し、アスファルト系の目地シール材で充填を行う工法です。厚さは、木塊の大きさや種類によって異なりますが、表層に5㎝程度の場合が多いです。基層には、透水性アスファルト混合物舗装を使用されることを推奨するものが多く、透水性アスファルト混合物の厚さ4~5㎝程度設けます。歩道に使用される路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。木塊の固定には、アスファルト系の接着剤も用いられる場合があります。含水比によって膨張収縮が大きい為、目地幅は10㎜程度とる必要があります。下記に、歩道における木塊舗装の構造例を添付します。

■歩道に施工する舗装 常温塗布式舗装の場合

基層(加熱アスファルト混合物またはセンメントコンクリート版)の上に、樹脂系結合材料を用いた常温混合物を厚さ0.5~1.0㎝程度、着色舗装を施工するものです。樹脂系結合材料として、エポキシ樹脂やアクリル樹脂等が用いられ、着色が比較的自由に行えるのが特徴です。また、珪砂の混入や表面材が固まる前に骨材を散布することによって表面の粗さやキメを得ることができます。

■歩道に施工する舗装 型押しコンクリート舗装・型押しアスファルト混合物系舗装型押し舗装の場合

型押しコンクリート舗装、型押しアスファルト混合物系舗装型押し舗装は、表面仕上げとして、コンクリートやアスファルト系混合物に型枠を押し付けて、模様をつける現場打ち工法です。型押しの模様面に着色をすることで、様々な印象の仕上がりにすることができます。表層材の厚さは、素材によって異なりますが、コンクリートであれば10㎝程度、アスファルト系混合物であれば3~5㎝程度設けます。歩道に使用される路盤は、粒上材料(砕石、クラッシャランなど)厚さ10㎝程度を設けます。下記に、型押しコンクリート舗装と型押しアスファルト系混合物舗装の構成例を添付します。

■瓦骨材利用舗装材Eco Kawaraの製品詳細について


瓦骨材利用薄層舗装Eco Kawaraは、塗装するだけでアスファルト10℃以上、コンクリート5℃以上の温度低減できるヒートアイランド対策に有効なリサイクル舗装材として、人にも地球環境にも優しい製品です。タイル・スロープの上から塗装でき、すべり止め対策が簡単にできます。北は宮城県から南は沖縄県まで、全国で150以上の施工実績があります。Eco Kawara舗装材の詳しい製品情報は下記ページをご参照ください。

https://exseo.mixh.jp/eco_test/performance/

Phone

お電話でのお問い合わせ 0120-13-4010 受付時間:平日9:00~18:00