■地域の産業廃棄物(廃瓦)を瓦リサイクルするEco Kawaraの取組
「震災や老朽化で廃棄処分となった地域の瓦・煉瓦・陶磁器・硝子・瓶などを活かして震災復興や地産地消や地方創生に貢献したい」という想いから、被災した熊本城瓦や台風で廃棄された千葉県の瓦を歩道や道路に利用できる瓦舗装材や室内の外壁材や床材として瓦のリサイクルシステムを確立しました。日々生活の中で廃棄される瓦や硝子や陶磁器などの産業廃棄物の特性を活かして、サスティナブルデザインを実現する環境に優しい製品を開発。3Rとエシカル消費の促進を掲げて、地産地消や地方創生や地域活性化を目指して、循環型社会の構築に取り組んでいます。
2016年の地震で被災した熊本城瓦や、2019年の東日本台風及び房総半島台風で廃棄された瓦を瓦舗装材やリサイクル舗装材として、また瓦リサイクルの特性を活かしてヒートアイランド対策に有効なリサイクル舗装材を開発してきました。直近の施工実績としては、兵庫県御所市の元町公園を施工しました。
代表取締役である高橋は屋根職人として、屋根工事で発生する廃瓦の処理を憂慮し何かできないか考えた結果、瓦リサイクル事業である「Eco Kawara事業」を2010年4月に立ち上げました。
現在、建物の建て替えや増改築による瓦の廃材は、全国で年間約100万tを超えています。この廃瓦は産業廃棄物として取り扱われ、埋め立て処分されるしかありません。Eco Kawara事業は、この廃瓦や日々の生活で廃棄される硝子や陶磁器などを破砕し道路や歩道および外構に使用できる瓦舗装材やリサイクル舗装材、ならびに室内で使用できる壁材や床材としてリサイクルするというものです。「廃棄物を破棄するのではなく、新たな姿に生まれ変わらせ人々の心に残る形に甦らせたい」という想いから、SDGs「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」「目標11:住み続けられるまちづくりを」「12:つくる責任 つかう責任」「13:気候変動に具体的な対策を」の達成を目指して、リサイクル率の高い製品開発に取り組むことで、ゼネコン各社や地方自治体やエネルギー効率の良い設計提案を求める設計事務所から高い評価をいただいています。