■循環経済を目指す「サーキュラー・エコノミー」という取り組み
「サーキュラー・エコノミー」とは3R(削減・Reduce、再利用・Reuse、再生・Recycle)を基本としながら、技術革新などを通じて資源循環を促すことで新たな価値を生むことを目指す経済活動やその体系のことを指します。
近年、地球温暖化を始め、人間の行動が環境へ及ぼす影響の深刻化が世界的な課題となっています。産業廃棄物の増加や、資源・エネルギー・食料需要増などの懸念も深刻化しており、グローバル規模での経済活動の見直しが求められています。「取って、作って、捨てる」という一方通行型の経済モデルでの成長が頭打ちとなりつつある今、既存の資産を循環的に利用し続ける経済モデル「サーキュラー・エコノミー」が注目されています。
■サーキュラー・エコノミーの3原則
①廃棄物と汚染を生み出さないデザイン(設計)を行う
②製品と原料を使い続ける
③自然システムを再生する
具体的には、製品の生産においては、できる限り再生利用可能な資源を用い、3Rを前提とした設計を行います。また、製品の生産者は自主回収などを通じてリサイクルを推進し、廃棄物の削減を図るとともに、リサイクル資源を有効活用し、新たな資源投入を抑えた製品生産を行います。このように、製品の生産から利用、メンテナンス、リユース、リサイクルに至るまでの全体サイクルが循環的に行われるように当初より設計し、地球規模で天然資源への負荷を軽減していくのが、サーキュラー・エコノミーの考え方です。
■持続可能な経済活動を実現させるEco Kawara
Eco Kawaraの産業廃棄物を削減するリサイクルシステムは、地球温暖化の軽減や産業廃棄物処理問題に大きな改善をもたらすことができます。Eco Kawaraは産業廃棄物を破砕・分級・リサイクルして再生骨材に利用することでSDGsに有効なリサイクル瓦舗装を開発してきました。地球環境保護の観点から、住宅や建築物、ランドスケープデザインを見直し、瓦や硝子工芸などの日本伝統技術や生活文化の特色を生かした再生骨材を利用することで、日本の景観にマッチした舗装デザインを開発して、サスティナブルデザインを求める多くの建築家のプロポーザルをサポートしてきました。SDGs「9:産業と技術革新の基盤をつくろう」「目標11:住み続けられるまちづくりを」「12:つくる責任 つかう責任」「13:気候変動に具体的な対策を」の達成を目指して、リサイクル率の高い製品開発に取り組むことで、ゼネコン各社や地方自治体やエネルギー効率の良い設計提案を求める設計事務所から高い評価をいただいています。