「カーボンニュートラル」は、地球温暖化を阻止するべく二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする世界共通の取り決めであり概念です。近年は世界的に見ても温暖化による環境異常が顕著となり、その為には電気自動車の導入促進や、石炭火力から新たなエネルギーである風力や太陽に転換する事が求められています。そんな脱炭素社会の実現を目指す様々な取り組みを「カーボンニュートラル」と言います。
地球温暖化対策やグリーン社会の実現に向け、Eco Kawaraは日常生活で廃棄される瓦や硝子や陶磁器などの産業廃棄物を破砕し、道路や歩道および外構に使用できる舗装材やリサイクル舗装材、ならびに室内で使用できる壁材や床材としてマテリアルリサイクルして新たなリサイクル建材を開発してきました。
Eco Kawaraは地域の産業廃棄物削減と同時に地産地消や地域創生の実現を目指して、産業廃棄物を独自に破砕・分級して利用しやすいように処理、新しいリサイクル舗装材製品の原料として産業廃棄物を再利用するリサイクル手法を確立しました。
■Eco Kawaraのリサイクル技術
Eco Kawaraは地域で発生した廃瓦や硝子や陶磁器などの産業廃棄物を、舗装材の構造材料としてリサイクルし、循環型社会の実現に貢献する画期的な技術です。有料処分するしかなかった産業廃棄物を削減するとともに産業廃棄物を再生骨材として利用したリサイクル率の高い舗装材に作り変え、廃棄物処分費や新築用のアスファルト費用を低減、環境への影響が心配される天然骨材の採取を抑制し、地域で破棄された再生骨材をその地域のために地産地消・地方創生に活かせるリサイクルシステムを確立しました。
■日本ヒートアイランド対策協議会認定のEco Kawara製品
Eco Kawaraは「震災や老朽化で廃棄処分となった地域の瓦・煉瓦・陶磁器・硝子・瓶などを活かして震災復興や地産地消や地方創生に貢献したい」という想いから、被災した熊本城瓦や台風で廃棄された千葉県の瓦を歩道や道路に利用できる瓦舗装やリサイクル舗装、また室内の外壁材や床材としてアップサイクルしてきました。日々生活の中で廃棄される瓦や硝子や陶磁器などの産業廃棄物の特性を活かして、サスティナブルデザインを実現する環境に優しい製品を開発。地球温暖化対策やヒートアイランド現象に有効な舗装路として一般社団法人日本ヒートアイランド対策協議会から認定されたリサイクル舗装となります。
■熊本城復興プロジェクト熊本城の天守閣復旧整備工事に参画
震災によって破損した熊本城瓦を天守閣に通じるスロープの舗装材としてリサイクルしました。瓦を吹き付けたスロープはアスファルトに比べて表面温度が低くなる効果があるのでヒートアイランド対策に有効な舗装材です。
地球環境に優しいまちづくりのために、山から木を切出すのでもなくコンクリートや鉄を使用するでもない。産業廃棄物となった地域の産業廃棄物を活用して地産地消や地方創生や地域活性化を促進する。それがEco Kawara製品です。
(熊本県熊本市 熊本城天守閣復旧整備工事:https://exseo.mixh.jp/eco_test/performance/806/)
■熊本県の地方創生取組み支援と新型コロナウイルス感染症対策支援へ寄附
2021年3月、Eco Kawaraはリサイクル技術を活かしてMakuake(クラウドファンディングサイト)で被災した熊本城瓦をお守りや瓦オブジェにリサイクルして、熊本城瓦を通してSDGs達成に向けての布石となる取り組み、循環型社会の広がりを見据えた「熊本城“被災瓦”再生プロジェクト」を発足して支援を募りました。その結果、総支援者352名、目標金額 1,000,000円に対して応援購入総額1,918,000円の支援を賜りました。
新型コロナウイルス対策で緊急事態宣言延長と、まん延防止等重点措置対象地域の拡大を余儀なくされるなか、「Eco Kawara熊本城“被災瓦”再生プロジェクト」に多くのご賛同をいただきました。賜った支援金は経費を除いた後、熊本県企業版ふるさと納税(まち・ひと・しごと創生寄附活用事業)として「熊本県の地方創生の取組み」と「熊本県の新型コロナウイルス感染症への対応(医療提供体制の強化)」に寄附させていただきました。
■今後の事業目標 世界の産業廃棄物を舗装材・外壁材・床材にマテリアルリサイクル
Eco Kawaraは国立競技場の炬火台や舗装路に起用されたり、日比谷公園の階段や歩道、熊本城の天守閣に通じるスロープ部など、日本のあらゆる建築物に起用されてきました。また地元の産業廃棄物を有効活用することで高いリサイクル率を誇り、ヒートアイランド対策に有効な舗装材ならびに外壁材として、多くのゼネコン関係者や市区町村や有名建築家から高い評価をいただきました。北は宮城県から南は沖縄まで、その施工実績は全国で150以上にのぼります。
今後は更なる全国展開を目指すとともに、世界の産業廃棄物や地元の廃材をリサイクル舗装材やリサイクル外壁材に有効活用した地球環境に優しいまちづくりをワールドワイドに展開していく予定です。瓦文化は日本以外にも、台湾・韓国・中国・ヨーロッパ諸国に根付いています。しかしまだ世界には産業廃棄物を利用したリサイクル技術がなく、年間多くの産業廃棄物が廃棄されているのが現状です。Eco Kawaraは世界のリサイクル活動を促進させるためにも、ヒートアイランド現象などの地球温暖化や新たな建設による大気汚染や森林伐採などの環境問題を改善するためにも、Eco Kawara事業(産業廃棄物リサイクル活動)を世界に向けて普及していく予定です。